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インターネット界隈の事を調べるお

【第6回】ベンチャー企業の決算説明会資料で個人的に気に入ってるもの(2018年春)

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか?なんと2ヶ月ぶりの更新となってしまいました。更新もせずに何をしてたのでしょうかね。

そんなわけで今回で第6回目をむかえる「決算説明会資料」シリーズをやっていこうと思います。今回は8社。もうネット系でもないとこもあるし、ベンチャーでもないとこもあるけど気にしないでください。単に好みの資料のとこを紹介してます。



1.ミクシィ
mixi決算説明会資料
今回から少しリニューアルして個人的にすごく良くなったなぁと感じたミクシィ。基本的な配色は前と変わってないんだけど、余白などとてもスッキリと仕上がってる。



2.ウォンテッドリー
ウォンテッドリー決算説明会資料

横長系資料。あの水色を基調にスッキリとしてて好きな系統。右側に図、左側に文字という構成は意外と他にはないかもしれないなぁと。



3.オウケイウェイヴ
オウケイウェイヴ決算説明会資料

ウォンテッドリーと比べるとガツンとくるデザイン。オウケイウェイヴも少しリニューアル。事業も組織も変化の時期で、業績はとても良い。



4.シェアリングテクノロジー
シェアリングテクノロジー決算説明会資料

たまに見かける「宇宙系」の表紙のシェアリングテクノロジー社。前編宇宙感あったら嫌だなと思ったけど、中身はわりとスッキリしてた。表紙の宇宙感いるかな?笑



5.ジンズ
ジンズ決算説明会資料

ネット系じゃないとこですがメガネのJINS。凄い好みというわけではないんだけど、ファッション系企業の中では良い方。なぜかアパレル、ファッション系企業の資料は今ひとつ冴えないのが多い印象。個人的な好みの話だけど。



6.ジャフコ
ジャフコ決算説明会資料

泣く子も黙るベンチャーキャピタルの雄ジャフコ。金融系にしてはデザインが良い。配色もスッキリしてて、文字、数字のごちゃごちゃ感も比較的少ない。



7.オロ
オロ決算説明会資料

オロの資料はとても好きです。フォントも可愛いし、色数も少なく良い。事業内容は比較的堅めではあるが、デザインで可愛くできる。



8.TATERU
TATERU決算説明会資料

先日社名変更した旧インベスターズクラウドのTATERU。表紙、中表紙だけ唐突に濃紺背景なんだけど、中のポップな配色とのギャップを感じる。表紙もポップにすればいいのにな。中身は会社案内のパンフレットのような作り込みで良かった。



と、いうわけで今回は8社の決算説明会資料を紹介してみました。またいつか第7回目をやりますので、それまで良さげな資料を見つけておきます。



【過去の決算説明会資料シリーズ】
【第1回】2014年9月公開(スタートトゥデイ、エニグモ、ユナイテッド、サイバー、リブセンス、DeNA、GMO PG、アドウェイズ、CROOZ)
【第2回】2015年8月公開(コロプラ、リアルワールド、弁護士ドットコム、ザッパラス、セレス、イード、オールアバウト、メディアドゥ、さくらインターネット)
【第3回】2016年4月公開(ブランジスタ、ベクトル、ペパボ、ピクスタ、ガイアックス、ロックオン、ファンコミ、メドピア、フルスピード)
【第4回】2017年1月公開(アトラエ、Gunosy、ユーザベース、LITALICO、ネクスト、ベガコーポレーション、インタースペース)
【第5回】2017年8月公開(ほぼ日、GameWith、VOYAGE、オイシックス、PR TIMES、うるる、D.A.C.、アクセルマーク、アイスタイル、TOKYO BASE)



設立直後に1億円の資金調達を実施した「大物ルーキー」HEROZが9年の時を経て「人工知能」でメジャーデビュー(IPO)

先日テレビで羽生さんと藤井くんの対局の解説番組を見てたんですよ(ちなみに僕は将棋とても下手です)。藤井くんが羽生さんを破った一局ですが、解説されるとお互いの心理状況とか面白いですね。羽生さんが圧倒的不利な状況に追い込まれた場面で「Ponanzaがこういう一手があると言っている」と山本さん(Ponanza開発者)が発言し、「人類は絶対に打ちたくない一手」みたいなことを言ってて面白かった。

羽生さんと言えば、1996年において「コンピュータがプロ棋士を負かす日は?」という質問に対し、「2015年」とほぼ正確にその時を言い当てたとして知られるわけですが、このままこの話を続けていくと将棋の話で終わってしまいそうな予感がするので、この辺で。今回はHEROZの話がしたいのですよ、僕は。

人工知能(AI)関連事業のHEROZにマザーズ上場承認がおりました。前述のPonanza山本さんなども所属する人工知能関連会社の雄HEROZ。10期目での上場ということで、これまでいろいろとあった沿革を見てみましょう。

HEROZ

元々NECの同期入社であった林氏と高橋氏が2009年に独立してできたのがHEROZ。NEC在職中から個人で携帯サービスをいくつも作っていた両氏が携帯公式コンテンツの次のプラットフォームとして注目したのが「mixi」です。HEROZ設立半年後にmixiプラットフォームへのアプリ提供を開始します。

その前に設立直後に1億円の資金調達を行っている点にも注目したい。2009年と言えば世の中かなり冷え込んでいた時期。その時のCNETの記事(岩本記者!)の冒頭を引用。

ITベンチャーへの投資の話題が少ない中、ジャフコ、モバイル・インターネットキャピタル、ジェービィックベンチャーキャピタル、BIGLOBEキャピタルを割当先に1億円という大型の第三者割当増資を発表したHEROZ(ヒーローズ)。
https://japan.cnet.com/article/20395535/

「ITベンチャーへの投資の話題が少ない」「1億円という大型の第三者割当増資」という二つのフレーズに注目。ほんとにこの頃は資金調達の話は少なく、またあったとしても数百万から数千万がいいとこであった。昨今では資金調達のニュースに溢れ、また「数千万しか集められなかった」などと勘違いした起業家の発言もあったりするわけだが、かつてはこういう氷河期もあったんだよーということを知っておいてもらいたいところ。そしてそんな時期に設立直後のベンチャーが1億円調達ってのは今考えるとかなり「異常」なことだなと。いかにHEROZが「大物ルーキー」だったかがわかりますね。

そんなこんなでmixiアプリの提供を開始したHEROZ。すぐにトップクラスの実績を上げ、期待に応えていきます。熱狂するmixiアプリに僕も少し興味を持っていて、当時なんとなく調べたデータがあるので、ここで少し紹介してみようと思います。

HEROZ

HEROZ

懐かしいですね、懐かしいですね!まだこの頃は「ブラウザ三国志」は無かったんですかね。「サンシャイン牧場」の全盛期かー。「サン牧」的なゲームを2008年か2009年に紹介されたことあるんですよ。「中国で流行ってるんですよ」って。で、ゲームを見てみたんですが、「いやいや、これは日本では流行らないっすよwww」みたいなことを言ってたのを思い出します。

2009年11月時点でHEROZは第三位の利用者数だったようです。まさに絶好調、滑り出し最高といった感じのHEROZ。しかしmixiアプリの時代は長くは続かず、世の中はGREE、モバゲーの「ソシャゲ」時代に突入していきます。

しかしソシャゲの時代も2012年の「コンプガチャ」騒動、完全なるスマホシフトにより終わりを告げます。そんな中でスマホネイティブアプリとしてリリースしたのが現在の主力の一つである「将棋ウォーズ」です。この「将棋ウォーズ」には前述のPonanzaが搭載されており、本格的人工知能搭載型ゲームとして、3億局を突破するなど人気を博しています。

またPonanzaは2013年に史上初めて「コンピュータがプロ棋士に勝利」し、2017年4月には現役の名人に勝利するなどの輝かしい実績をあげています。

その他にも「ポケモンコマスター」など人工知能を活用したゲーム、金融、人材、建設などの分野に人工知能サービスを提供するなど法人向けサービスも拡充しており、収益の安定化を実現していってような感じ。ここ5年の業績推移を見ると、上場目論見書ではあまり見かけないような波形の推移ですが、上記のように法人向け売上が拡充されてくると安定化していくと思う。


というわけでいろいろと見てきましたが、創業者二人で70%の株を保有している中、モバイルインターネットキャピタル(MIC)が8.44%と高いシェアを持っています。また創業者二人のルーツであるビッグローブ(NEC)も第5位の大株主。MICとビッグローブはHEROZ設立直後の資金調達時に出資したVCなわけで、丸9年保有した株がようやく花開いたという。持ってるもんですね。

2016年のバンナム以降の調達ではCB(新株予約権付社債)なのも気になるポイント。なんでCBなのかはわからないですが、皆さん転換されたようで何よりです。


無駄に長い記事になってしまいましたが、この辺で。誰か将棋しましょう。



【参考記事】
東京証券取引所マザーズ市場への上場承認に関するお知らせ
モバイルコンテンツ制作のHEROZ、ジャフコなど4社を引受先とした第三者割当増資
HEROZ、第三者割当により1億円の資金調達を実施
天才棋士・羽生善治が見た人工知能の可能性。そして、人間に突きつけられる課題とは



六本木ネット系ベンチャー地図2018春

六本木ネット系ベンチャー地図2018春

毎年3月に更新している「六本木地図」。2014年3月にEast Ventures(EV)に転職するにあたって、記念に描いたのですが、もう今回で5回目。当時まだ小さな会社だったとこが丸4年経ってとても大きな会社に成長してたりして、時の流れを感じるとともに、「自分はどうなんだろうか」と反省したりもします。頑張っていきたいものです。

過去の六本木ネット系ベンチャー地図はこちら。
2014年2015年2016年2017年


さてそんなわけで今年の六本木。とにかく六本木ヒルズの隆盛が目立つ。ちょっと前にこんな記事もあったが、今や注目ベンチャーの目白押し。一昔前を思い出すなぁ。

六本木ヒルズ復活に一役、すご腕営業マンが語る極意(NIKKEI STYLE)

来年くらいにGoogleが渋谷の新築ビル「SHIBUYA STREEM」に移転することが決まってるが、それでも六本木ヒルズの人気は変わらないでしょうね。

一方、もう一つのランドマークであるミッドタウンはヤフー退去後にネット系ベンチャーがいなくなってしまいましたが、ビットフライヤーやAnyPay、ザッパラスなど少しずつかつての賑わいを取り戻しつつあるのかなーと。

かつてはコイニーやSmartHRが入居していたエグゼクティブタワー麻布台は噂によると取り壊しとか何とか。綺麗なビルなんだけどね。

ところでヒルズとロアビルの間あたりの地域「六本木5丁目西地区」が再開発地域らしい。森ビルの資料を見るとたしかに書いてあるけど、森ビル的にはその前に虎ノ門のテコ入れが最優先って感じですかね。そのうち虎ノ門の地図も描こうと思ってます。あとは、六本木通り沿い、黒崎ビル手前のあたりの建築中のとこは、香港資本の高級ホテルが建つとかいう話ですね。渋谷に負けず劣らず六本木も変化のまっただ中ですねー。




【参考記事/サイト】
解体工事中の(仮称)六本木四丁目計画(都市の風景 Building and Subculture In Tokyo)
第二六本木ヒルズ(六本木5丁目西地区)は高さ300m超えなるか!?(超高層マンション・超高層ビル)
森ビル 2018年3月期 中間決算報告(PDF)
オフィスビルの入居テナントについて調べるお