忍者ブログ

インターネット界隈の事を調べるお

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ブログに関するSkylandのイベントに登壇したのでその時の資料と、Skyland木下さんの半生をインタビュー

渋谷道玄坂にあるHive ShibuyaというシェアオフィスをEast Venturesと一緒に運営しているSkyland Venturesの木下さん。最近「ブログを書こう」とメッセージを発信していますが、その辺のことと半生を軽く伺ってみました。※太字が僕、普通の文字が木下さんです。

-----
きのぴー

子供の頃はどんなコだったんですか?

僕、小学生の頃、10080キロあったんですよ。身長160cmくらいで。運動もしてなくて、ゲームばかりやってたんです。ゲーム大好きで。「サガフロンティア」「ゼノギアス」「FF6~9」とかその辺が小さい頃にやっていました。だいたいRPGっすね。友達もそんなに多くなかったと思うんですけど、イジられキャラでしたね。

ゲーム好きで、太ってたんですね。で、中学受験されたわけじゃないですか。それはまたどういう理由で受験されたんですか?

うーん、特に理由は無いんですけど、何となく「一新」しようかなって思ったのはありそうです。まぁそれで受験に合格して入学したんですが、結局中学に入ってもゲームばかりやってた気がします。あ、でも中学卒業の頃に20キロ痩せたんですよ。

おぉ!どうやって痩せたんですか?

よくわからないですが、中3くらいの時に週1くらいでテニススクールに通うようになって。それだけで痩せたとは思えないけど、痩せて、それで高校に進学するわけです。急に痩せたから中高一貫なのにみんなに「高校デビュー」って言われてイジられました。

結局イジられるんですね笑
で、大学受験。早稲田に行きたかったんですか?


いや、慶応に行きたかったんですよ。家が日吉で慶応が近かったから。(スラムダンクの)流川が「家が近い」って理由だけで湘北に入学したじゃないっすか。自分も「家が近いから」って言いたかったんですよ。

まぁ確かにかっこいいですよね、その理由は。

でも慶応落ちてしまって。早稲田に何とか受かって。理工学部なんですが、大学の物理や数学の授業がわからなくて理系の勉強は嫌いになりました。授業にも行かず、18歳~21歳くらいまでテニスサークルの活動ばかりやってました。テニス全然上手くないんですけどサークル活動は好きでした。

そんなこんなで就職活動時期になっていくわけです。


「ベンチャーか大企業か?」みたいな議論が周囲にあったんですが、自分はどちらかというと当時は大企業志向で。と言うか、大企業しか社名も知らないのでベンチャーの選択肢がある人の方が珍しいと言う時期だったと思います。その頃ベンチャー系のイベントがたまたまあったので参加したんです。そこで佐俣アンリさんに初めて会ったんです。なんか体デカイし「圧」があるなぁって思ったんですが「今度こういうイベントあるんだけど来ない?」って誘われて。それがNTVP村口さんのVC養成講座、今で言う #VCSCHOOL みたいなものだったんです。ベンチャーキャピタルやら起業家やらに触れるようになったのがこの頃です。DeNAの南場さんやインフォテリア平野さんなどへの訪問企画などがあったりして、今思うと本当に素晴らしい機会だったと思います。

なるほど。

この頃、アンリさんやコイニー佐俣奈緒子さんなどと一緒に秋葉原の商社でアルバイトもしてました。ずっとネットサーフィンしてただけですけど。

良いバイトですね。

その後、必修の単位を1個落として早稲田大学を留年したんですが、2回目の就職活動だったので、数を絞って受けたのと、成長するかも?と思ったベンチャー数社を受けて、その中で証券会社系のVCにも内定したので、VC会社に就職しました。子供の頃、ゲーム攻略サイトとか見るためだったりのためにインターネットサーフィンするのは好きでした。だからインターネット分野に関心があって、起業家のインタビューを読んだりするのも好きになり、面白そうな会社の社長に会ってみたいと思ったりしていました。でも当時のVCの同期などと話しても「どんな会社に投資したい?」と聞くと、ほとんど出てくる人がいなくて、VCと言う仕事には関心があるけど、具体的な投資をしたい会社の話をすると、全然知らない。これはちょっとビックリでした。

なるほど。

でもベンチャーキャピタルの仕事をしていて投資先の経営会議に23歳くらいから参加させてもらったのは大きな経験でした。いろんな会社を見ることができたし、その中で伸びてる会社と伸びてない会社があることも知ることができました。その後、上場した会社の6、7年前の経営会議に出ていたりしたのだなと。一社目のVCでは勉強になることも多かったのですが、もっとインターネット分野に特化して生きていかないと行けないと思ったりすることが多く、辞めようと思う時期がありました。当時は一般的には「3年でなぜ若者はやめるのか」みたいのがあったので、そのくらいは頑張ろうと思って3年目にアクションしようと考えました。

実際には何年いらしたんですか?

2年半くらいです。VCの仕事をして世の中には「機会」があるものだとも思いましたし、会社を辞めても何とかなるかなと思っていました。ただ今は、当時の自分は浅はか過ぎただろうと思いますが。

そんな中で、会社を辞めると決めていた社会人3年目だったのですが、その3年目の頭くらいにインキュベイトキャンプの第一回目を休日だけ手伝わせて貰う機会をインキュベイトファンドのメンバーに貰って、そこから起業する人もいて、すごいダイナミズムを感じました。それで前の会社を辞めると決めたときにインキュベイトファンドの和田さんに会いに言って、その時は僕が手伝える仕事ありませんか?みたいな形で聞いたのですが「インキュベイトファンドにフルタイムで働かないか?」って誘って頂いて、すぐに入ることを決めました。

最初の会社にはすぐ辞表持って行きました。入るときにはインキュベイトファンド村田さんに「2年は面倒見てやる。だからそしたら独立VCを創れ」と言われました。それが2011年の夏くらいのことです。そこから1年くらいインキュベイトファンドにお世話になりました。

そういう経緯だったんですね。

インキュベイトキャンプを運営して、1年間で9社インキュベイトファンドは投資をして、何社か僕も経営会議だったりいろんな活動に参加させてもらって、その中で1社MUGENUPと言う会社の手伝いをしました。そこは凄い勢いで伸びて、インキュベイトファンドが投資した半年後には次の資金調達したりとスピード感が半端なかったです。自分自身がコミットメントを高めると良い影響を与えられるかもしれないって感じたので、そのためには独立した方がいいのかもなしれないって思ったんです。ただ今思うと、創業メンバーがイケてただけだったと思います。

その後、先に独立したアンリさんも猛烈に勧めてきたのもあり、独立することにしました。

スカイランド誕生っすね。

独立した後にEast Venturesのオフィスを間借りさせてもらってました。太河さんには独立直前くらいから認識してもらってて、オフィスだけじゃなく、いろいろとサポートしてもらいました。EVのシェアオフィスを経験して「こういうのは良いな」って感じたんです。周りに起業家ばかりだったら、自然とみんな起業家になる。それに「あのオフィスに行けば会える」というのも良いなって。そんな感じで今はこの#HiveShibuyaに週の7~8割はいます。

そういえば木下さんは最近「ブログ」をすごく推奨してますよね。

自分も20歳くらいからブログ書いてて、独立した後に資金を集められたのもブログを書いていたからってのが大きいと思うんですよ。ブログを書いてたのでコミュニティに名前やどういう人間かが知られていた。だからアポも取りやすかった。スタートダッシュが全然違うんですよ。ライフネット生命の社長の岩瀬さんに独立したときに挨拶に言ったら、ブログなんか知られているよねと言われたりしました。

なるほど。そういうのはありますよね、確かに。

それに「まずブログを100記事書いてみろ」って言ってるんですが、100記事書く理由を最初に考える人は100記事書けないんですよ。とにかくどんどん書いていく。まず行動を起こす。それが大事だと思うんですよね!大概悩んでいる理由がアクションしてないからアイデアも出ないと言うケースが多いので、まずブログ100記事くらい書くようにというのは最近は振りきって言っています。最近は「ブログ始めました!」みたいな連絡をよく受けるようになりました。どんどん書いて欲しいですね。

まぁそうですね。書けない理由を考えてもしょうがないですからね。

-----

そんな流れで先日Skyland Ventures Meetup「スタートアップはなぜブログを書くべきなのか?」というイベントに木下さんと登壇したんですよ。ほんとはこのエントリはイベント前に公開したかったんですが、諸事情でできなくて・・・。というわけでせっかくインタビューしたので公開します。あと、その時に作った資料をとりあえず置いておきますね。急いで作った資料だからツッコミはなしで。

「調べるお」を始めて良かったこと、わかったこと for Skyland Ventures Meetup from Takanori Oshiba

B向けサービスに詳しい「インプットをアウトプットするブログ(ダシイレ)」の鈴木さん(ダシイレ)にインタビューしてみた

インプットをアウトプットするブログ」というブログがあります。ブログ名が長いので界隈では「ダシイレ(出し入れ)」と呼ばれ、著者の鈴木さんは「ダシイレさん」と呼ばれています。そんなダシイレさんは個人ブログの他にTHE BRIDGEにて国内外のB向けサービスの記事を書いていたり、Facebookグループ「B2B Tech Research」を運営してたりします。本業はB2Bスタートアップのインキュベーションarchetype所属。

1年半前にそのダシイレブログから取材を受けたんですが、今回は逆に僕がダシイレさんをインタビューしてみました。謎のベールに包まれたダシイレさんの正体が暴かれる!?

------
ダシイレ

大柴:急にすみません。インタビューってこれまで受けたことありますか?

ダシイレ:初めてっすね。

大柴:そうなんですね。でも最近家入さんからも「会いたい」とか言われたり、太河さんからお茶とかランチとか誘われたり、存在感を増してきてるような気がします。

ダシイレ:いやいや。

大柴:ところでダシイレさん何歳ですか?

ダシイレ:29歳です。

大柴:意外と若いんですよね。僕より10歳も下なんだなぁ。さてダシイレさんは仙台出身ですが、何歳まで仙台にいらしたんですか?

ダシイレ:20歳ですかね。工専に通ってたんで、卒業まで仙台にいました。

大柴:工専出身なんですね。何の勉強をしてたんですか?

ダシイレ:情報工学科だったんでプログラミングやネットワークやらを勉強してました。あとはロボットとかも。

大柴:へええ。そういうのが好きだったんですか?

ダシイレ:中学1年くらいにパソコンが我が家に導入されたんです。それで興味を持ったというのがあります。ただそれよりも就職率が高くて、手に職がつく、学費が安いなどの理由で工専に進んだ感じです。結局プログラミングは僕には合わないなって結論に。在学中、ほぼプログラムを書かずに卒業しました(笑)。

大柴:なるほど。工専を卒業し、上京ですかね。

ダシイレ:はい。就職で東京に。一部上場の医療機器メーカーにフィールドエンジニアとして就職しました。

大柴:フィールドエンジニアってなんですか?

ダシイレ:医療機器を販売した先を回って点検したり、設置したり。そういう仕事です。作業着を着て、社用車で回っていましたね。

大柴:なるほどー。

ダシイレ:でもエンジニア的な仕事が嫌で、1年半で辞めました。そんな時に先輩の彼氏がリクルート系の会社で働いていて、その人の話やエージェントの話を聞いてると「その会社良さそうだな」って思ってきて入社しました。職種は営業です。求人広告の営業をやりました。

大柴:営業なんすね。

ダシイレ:人とふれあえる仕事をしたかったので。実際仕事は楽しかったんですが、不景気の影響もあり、1年半くらいで会社を去ることになりました。あと、営業を頑張りすぎて右膝を痛めました。

大柴:右膝(笑)。

ダシイレ:今も痛いんですけどね、右膝。で、その後、ERP(統合業務システム)などの事業をやっている会社に入社しました。そこには4年いたのですが、最初の3年は営業、後の1年は新規事業をやっていました。

大柴:なるほど。新規事業を担当するにいたった経緯はどんな感じですか?

ダシイレ:2011年晩秋に社長から全社員に「スマホの新規事業プランを募集します」とお達しがあって。それで家族向けクローズドSNSの企画を提出したところ採択されてしまって。営業をしながら企画や開発を進めて、2012年9月にリリースしました。アクティブ率や継続率は良かったものの、凄い伸びであったり、マネタイズには苦戦しました。

大柴:なるほど。

ダシイレ:そんな中でC向けサービス経験者が社内にいなかったし、ネットで調べるようになったんです。そのうちスタートアップであったり、VCに興味が出てきました。

大柴:ふみふむ。

ダシイレ:右から左に抜けていく情報が多くて、咀嚼しながらじゃないと覚えられなくて。自分の中に取り込んでいかないとな、と。でもそれだけでは続かなくて、アウトプットしていかないとダメかなと。それでブログを始めたんです。

大柴:それで「インプットをアウトプットしていくブログ」なんですね。

ダシイレ:はい・・・。

大柴:当時、サイプロさんとかソシャップさんとか、有名なブロガーが出てきた時期ですよね。

ダシイレ:はい。特にサイプロさんはブログきっかけで転職したりして「良いなー」って思ってました。そしたら僕のところにも連絡がきたんです!!

大柴:きた!

ダシイレ:2013年4月からブログを始めて、7月にウォンテッドリーの記事を書きました。それをウォンテッドリーの仲さんが発見したらしく、その記事をアーキタイプの中嶋さんに紹介したらしいんです。それを見て、中嶋さんが問合せフォームから連絡がきました。

大柴:へー。

ダシイレ:最初ランチして、そのあと何度か飲みに誘って頂いて。「ウチで働かないか」とオファーを頂き、10月にアーキタイプに転職しました。

大柴:なるほどなるほど。ではブログがブレイクしたのもそのウォンテッドリーの記事なのですか?

ダシイレ:いや、もっと前にLINE HOMEについての記事がありまして、それが最初のブレイクです。今ではやらなくなった煽りタイトルですね(笑)。

大柴:なるほど(笑)。なんで煽らなくなったの?

ダシイレ:投げた石は必ず返ってくるから・・・。

大柴:なるほど。わかります。

ダシイレ

大柴:ところで、なんでB向けサービスに注目してるんですか?

ダシイレ:前職でB向けサービスを売っていたってのが大きいんですが、B向けサービスって基本は課題解決型のアプローチが多いんです。でもみんなその課題が重要なのか、大きい問題なのか、そもそも市場がどのくらいなのかとかわかりにくい。新サービスがその課題を解決できるかもわからない。でも僕は社内向けサービスならばだいたいわかるので。使命感というか。

大柴:なるほどねー。

ダシイレ:FacebookグループやBRIDGEの記事で国内外のB向けサービスはだいたい見てきました。国内外のサービスの差分なんかもわかるようになった気がします。

大柴:なるほど。

ダシイレ:そんなとこから、日本でまだ知られていないサービスを紹介することによって、どこかの企業がそういうサービスを作ったり、ローカライズすることにより、多くの人達の業務が改善されたり、効率化されるといいなと思ってます。

大柴:なんか良いこと言ってますね。

ダシイレ:はい。良いこと言ってます。

大柴:最近はAndreessen Horowitzばかりまとめてますが、何でですか?

ダシイレ:ヤフーのおざーんさんが何かのイベントで「海外VCのポートフォリオを超研究した」って言ってて、とても納得感あって。それでトップVCであるAndreessen Horowitzをウォッチしてます。

大柴:なるほど。では最後に今後の展望は?

ダシイレ:現状に不満は無いのですが、いつか起業したいと思ってます。もちろんB向けサービスで。