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インターネット界隈の事を調べるお

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年間15万台の中古車を販売する越境ECの雄『BE FORWARD』

日本最大級の越境ECサイト『BE FORWARD』をご存知だろうか。僕は不勉強で知りませんでした。いや、何となく知ってたけど、調べてなかった。『BE FORWARD』は中古車の越境ECサイト。非上場の会社で、本社は調布にある。資本金は1,000万円。

メディアなどで時折紹介されるので知ってる方もいるかもしれない。僕もたぶんテレビで見たような気がする。最近はNHK(ドキュメンタリー)か「マツコの知らない世界」か「ケンミンSHOW」か「吉田類の酒場放浪記」くらいしか見ないのでよくわからないが、ともかく知る人ぞ知る会社ってとこでしょうか。少なくとも界隈ではあまり名前が出てこない(気がする)。

"ビィ・フォアード売上高”

まずは売上高。直近(2017年7月〜2018年6月期)の売上高はなんと570億円もある。この数年は「新興国通貨下落に伴う景気低迷」により苦戦してたようだが、2018年7月期は大回復を見せ、過去最高の数字を記録したもよう。主にアフリカ地域での販売が好調のようで、8万台以上を販売しているようだ。全体の販売台数の54%をしめる。というわけで、次に販売台数推移。

"ビィ・フォアード販売台数”

当然ながら売上に相関した動きを見せている。最近では中古車以外にも商品を増やしているようだが、圧倒的メインは中古車なので、単純に売上を販売台数で割って「販売単価」も出してみた。総じて調子が良さそうだ。

「車」という全く興味の無い領域ではあるが、国内経済がモヤっとしてる中、越境ECというのはこれからもっと注目浴びていきそうだし、何よりグローバルでスケール感あって良いよなー。


【参考URL】
2018.09.06 第15期の決算を発表、売上高が過去最高の570億円に | プレスリリース | 株式会社ビィ・フォアード


GMO本体取締役と上場子会社の取締役兼務状況が気になったので調べてみた

財閥とか企業グループとか実はよくわかってなくて、でも興味はあったので買って読んでみたのが角川選書の『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧-日本の六大企業集団』って本なんですが、めちゃ複雑で一回読んだだけではわからなかった。図解したり、他の本も読んでみて理解を深めていきたいところ。とりあえず企業集団ってのは社長会をやったり、株を持ちあったり、役員を兼務したり、グループ内で取引を活発にしたりしてたってことはわかりました。

戦後の財閥解体から企業グループ結成、そしてバブル崩壊、メガバン再編などを経て現在では六大企業集団は元の姿をほとんどとどめてないような感じですが「ネット界隈ではどこが企業集団っぽいかなー」と電車に乗りながら考えてみたのですが、やっぱりGMOかなー、と思ってちょっと調べてみた。

GMO本体取締役と上場子会社の取締役兼務状況

結論から言うと「思ったより兼務してなかった」。もっとめちゃくちゃ兼務してて、相関図が成り立たないんじゃないかと思ったけど、そうでもなかった。熊谷さんは全ての会社で「取締役会長」やってるイメージあったけど、GMOフィナンシャルホールディングスだけは何も就いてなかった。GMOインターネットの安田副社長は全ての上場子会社で取締役に就任してた。安田さん中心にグループ経営はされてるのかな。


2回連続でGMOグループの記事になってしまった…。



ペパボが社名変更して5年が経とうとしている

ペパボ

ペパボ2018年12月期の決算はなかなか良かった(上方修正したし)のでこの数年の挑戦の成果が一つ出てきたのかなって思います。まぁ挑戦というのは常に続けられるものなので、終わりではないでしょうが、次のサイクルが今年から始めるのかなーと予感してます。「クリエイターズネットワーク」の件も注目してる。

安定的な既存事業であるホスティング(レンサバ、ドメイン)は成長がさすがに寝てきてるが、すぐにどうにかなるようなことはなさそうな安定感。 ECの方は『SUZURI』やベーシックから譲受けた『Canvath』などが寄与して伸びている。しかしなんといっても『minne』が新たな事業の軸としてできあがってきたのが大きい。売上構成比でいうと20%近くまで成長した。



2014年4月にペーパーボーイから「GMOペパボ」に社名変更してから約5年。ペパボのこの5年の挑戦と成果は見習うとこあるなーと思ってます。なんとなく一つのサイクル(5カ年計画的なw)が落ち着いたような気が外からしたので個人的な感想をまとめてみようかと。



2013年(序章)
ペパボ創業10周年のこの年。夏には記念のイベント『ペパボ文化祭』が開催された。思えば「paperboy&co.」として一つの区切りをつけたイベントだったのかもしれない。

既存事業は堅調だが「次の一手を仕掛けないと」というとこからか、いろんな新規サービスがリリースされていた。海外では『Etsy』などが盛り上がりをみせていたハンドメイド領域には前年の2012年に『minne』をリリースして参戦してたが、この年には『cooboo』を買収するなど、ハンドメイド領域は新規事業の中でも手応えを感じてたのかもしれない。



2014年
年明けすぐに発表された「GMOペパボ」への社名変更。この社名変更は個人的に衝撃というか、なんというか。ただ、ケンタロさんの新たな決意を勝手ながら感じた。

ハンドメイドもそうだが、いわゆる「CtoC」領域も加熱してたのがこの頃。その領域にファンション特化のフリマアプリ『kiteco』を投入。しかしあえなく翌年2月に撤退。


2015年
年明けの定時株主総会で「minneへの積極投資」の方針を発表。これまでずっと安定的に高利益率を誇り、配当も高く維持されてきたが、ここで(もしかしたら創業以来最大の決断なのでは?)大勝負に出る。期初予測は利益0だったが、9月に「さらなる追加投資」を決め、赤字&無配を発表。期初の発表も驚いたし、期中の発表も驚いた。「やばい、やる気だ」と。

『minne』で勝負をかけた2015年。TVCMに『tetote』の買収。「ハンドメイド大賞」の開催など積極投資によりDL数、GMVを大きく伸ばした。


2016年
選択と集中を推めて「ブクログ」の売却などを実行。あまり知られてないかもしれないが、Wimaxの事業も翌年2月にGMO本体に事業譲渡した。ロリポ、ムームー、カラーミー、minneの4事業への集中が高まった。そんな中、2016年に地味に伸びたのが『SUZURI』。EC支援事業に含まれるこのサービスがこの年に様々な企画を催し、数字を伸ばした。今では数字的にも結構な存在感を持つまでに成長してる。


2017年
1月にロリポップのリブランディングが施行された。物心ついた時からずっと同じデザインだったが、ついに変更された。ロリポおじさんがいなくなった。

このリブランディングの意図はいろいろあるんだろうけど、僕は「toCからtoBになった」と感じた。サービスリリース当初はユーザーも個人が多かったと思うが、おそらく途中からはスモールBも多くなっていたと思う。ていうかほとんどが法人ユーザーだったんじゃないかと。その中でC向けっぽいロリポおじさんのデザインではなく、現状に即した「B向けっぽいデザイン」に変更したんだと。中の人たちや長年のファンの想い入れも強いデザインだったとは思うが、良い決断だと思った。

『minne』は成長を続け、ついに年間流通総額が100億円を突破した。


2018年
『minne』の流通100億突破という嬉しいニュースの横で、厳しいニュースから始まった2018年。

前年からのリブランディング運動は続き、この年はムームードメイン、カラーミーショップも長らく使用していたデザインからモダンなものへと変更された。その影でカラーミーのモール機能でもある『カラメル』がひっそりと終了した(9月)。



というわけで長々と書いてしまいました。