『関心空間』が事業譲渡してた件
僕がまだ神奈川某所で教育系ポータルサイトに携わっていた頃、わりと利用してたサービス『関心空間』がいつの間にか事業譲渡してるのを今日知りました。2月から『関心空間』は株式会社関心空間からSIIIS社という福岡の会社に変わっていました。サービス自体は新しい形で生まれ変わるような感じ。新サービス開始は2012年夏頃を目標にしているそうです。
と、ここまでは「懐かしいあのサービスが事業譲渡で変わってしまうのかぁ」とノスタルジーまじりで振り返って終わりなのですが、気になるところもいくつかあるので、調べてみました。
関心空間は前田氏によってユニークアイディという社名で運営をしてました。その後、2005年に社名を関心空間と変更。イーマーキュリーがミクシィに変更したのと同じような時期。先日も触れた【サービス名に社名を変更】型の社名変更。あと、どこかのタイミングで創業社長の前田氏は代表を降り取締役になり、メディアグラムという会社に所属時に『関心空間』に携わっていた(ディレクションと開発かな?)宮田氏が代表に就いています。どの時期に関心空間社に入社したかはわかりませんでした。
関心空間と社名変更する前は確か記憶が確かならば、一軒家をオフィスとして使ってたと思う。ただ社名変更後におそらく総額で1億円以上の増資をしている。相関図にあるようにメンバーズやいくつかのVCが資本参加しています。こうなるとこれまでの牧歌的な運営ではなく、今まで以上に追わなくてはいけないものを追う必要が出てくるわけで、いろいろ変化があったんだろうなぁって。
んで、今回の事業譲渡なんだけど、会社ごとではなくて、あくまでサービスと全従業員だけの移動のようで、同タイミングで関心空間社は元のユニークアイディと商号変更し、前田氏が代表に就いている。このタイミングで前田氏以外の役員は全て退任とのこと。関心空間社の代表に就いていた宮田氏はSIIIS社の取締役として引き続き『関心空間』をみていくようです。
しかし、このSIIIS社は昨年5月に関心空間社が75%出資して作った子会社で、宮田氏は元々取締役に就いていた。そんでもって創業からたった一ヶ月後の6月に第三者割当増資を行い、サイオステクノロジー社が1,000万円でどかーんと70%超を保有。そしてその8ヶ月後に今回の事業譲渡。いくらなんでもこの展開って・・・。現在のSIIIS社の資本金は4,900万円で株主に関心空間の名前は無い。この間に増資したんですね。
関心空間社の既存株主って何か言わなかったのかなぁ。もう既に売ってたのかな?メンバーズ社の2011年3月期の有価証券報告書ではまだそのまま保有してた。その後どうなんったんだろうか・・・。
【追記:20120910】
福岡で行われた「明星和楽」でのショーケースピッチに『Kanshin!』出てたんだなぁ。これが『関心空間』譲渡時に話にあった「2012年夏頃発表」の新サービスか。
・【明星和楽2012】アジアと福岡発サービスのピッチが行われたスタートアップショーケース後半戦!
・『Kanshin!』