ペパボが電子書籍を主事業とした子会社設立の件など
>会社分割(簡易新設分割)による子会社設立に関するお知らせ(PDF)
子会社設立の理由として「競走激化が見込まれる電子書籍業界において、より迅速に事を起こせる体制構築のため」といった感じの事がリリースには書かれていました。昨年度のペパボさんの電子書籍事業(今回子会社に異動する部分)の売上は1,500万円とペパボ全体の0.4%と小さいが、事業として今後も注力していくんだぞという意気込みが感じられますね。個人的に子会社化って好きなんですよねぇ。
さて、電子書籍業界の市場規模ってどのくらいなのでしょうか。矢野経済研究所さんの調べによると、2011年は723億円の見込になるらしい。
これを見ると、今後も堅実に伸びていくような予測ですね。
電子書籍と一括りに言ってるけど、4つ分けられかなぁって思ってます。
・大手出版社系メジャー流通系
・同人系セミプロ系
・一般コンシューマー系
・電子書籍リーダー系
「大手出版社系メジャー流通系」はイーブックイニシアティブジャパンさんの『eBookJapan』なんかがそうかな。「同人系セミプロ系」はあえて言うとパピレスさんの『Renta!』とか。電子書籍リーダー系はここでは割愛します。今回のペパボさんが設立したブクログにおける『パブー』は「一般コンシューマー系」とセグメントできるんじゃないかと思っています。
ペパボさんはロリポップやJUGEMなどCGM系サービスを主に扱っているわけで、潜在的に「書き手(描き手)」は多く抱えている。個人的にはCGMは個人の作品を販売する方向に進むと思っている(『メルマ」とか『gumroad』なんかもその類に入れていいんじゃないかと)。CGMサービスをやっているペパボさんもSeesaaさんもやっている。やっぱりそうだよなぁって思います。『忍者サンドボックス』もそう。
今後pixivやlivedoorなんかも本腰入れて参入してくるんじゃないかなぁって妄想してます。そんな中、(言葉悪くて恐縮ですが)片手間ではなく、メインで集中して電子書籍をやっていこうと示したペパボさんには今後も注目したいところ。注目ばかりもしてられない。