会社も人も変化に対応できるのが強いよなぁと改めて思ったCROOZさんのこれまで
引き続き調子が良さそうなクルーズさん。最近ではソーシャルゲームの会社っていうイメージが強いけど、直近ではコマース事業の売上が伸びてるのが目立ちます。今期2Q累計の売上高は既に昨期を超えているし、上手く時流に乗り始めた感じ。ソーシャルゲームの方も他社に比べると堅調なのかな。
先日こんな記事がTLに流れてきました。
>変化に対応しなければ、生き残ることは不可能だ-事業を志す若者であれば、知っておくべきクルーズ小渕宏二氏の考え方 | ABROADERS(アブローダーズ)
http://www.abroaders.jp/koji_obuchi1/
「相変わらずイケメンだな…」というのは置いておいて、記事に書かれている通り、クルーズはこれまでメイン事業を変化させて力強く生きてきた。僕が最初にクルーズ(当時はウェブドゥジャパンだけど)を知ったのは2006年くらいかな。その時は「モバイル検索エンジンの会社」というイメージでした。公式コンテンツだけでなく、いわゆる”勝手サイト"というのも爆発的に増えていたモバイルインターネットにおいて、PCで強い検索エンジンが今ひとつ対応しきれていなかった。そんな中、クルーズやエフルートなどがモバイル検索の覇者を狙ってしのぎを削っていた時代。
しかし、モバイル検索エンジンはGoogleなどの本格進出などで厳しい戦いに。丁度その頃、DECOLOGなどのブログや前略などのプロフ、そして「リアル」と呼ばれるミニブログなどが若い女性に流行していましたが、いつの間にか「CROOZ」はそれらを網羅したサービスプラットフォームに変化していた。
2007年に上場し、これまで以上に「数字」を求められる中で、2009年に人材事業、2010年に広告事業から撤退するんですよね。上場した翌期である2008年3月期には人材事業の売上が約50%もあったのに。よく「選択と集中」って言うけど、なかなかできないよなぁ。しかも撤退だけじゃなく、新規事業がやがてメイン事業になっていくなど、やっぱりクルーズは生命力の強い会社だなぁとつくづく思うわけです。
人材事業、広告代理事業から撤退するものの、すぐさま売上を伸ばし、ご覧の通りの推移をみせています。一番右が下がってるから「あれ?」って思うけど、これ半期累計の数字だから。既に昨期レベルまできている。コマース事業もいつの間にか存在感のある数字になっている。ソーシャルゲームが今後どのような戦略になるか注目ですね。
人材のマッチングみたいな事業から始まり、公式コンテンツ、検索エンジン・・・ソーシャルゲーム、コマースと変化してきてるけど、こんな流れかなって思って描いたのが上の図。注釈は妄想。
その時のメイン事業から何かを感じ、その種を撒き、成長させ、そこに注力するというサイクルでここまできているのかな。「何かを感じる」ってのが重要で、そこの精度がカギですね。
会社も人も変化に対応できるのが強いよなぁと改めて思いました。小渕さんも昔は眼光鋭くて怖かったけど、最近の写真や、先日お会いした時の印象はだいぶ変わっていたような気がします。
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