KLab真田さんの武勇伝と日本ITベンチャーの夜明けの話
昨日、Twitterでソーシャルゲームについての記事が流れてたので読んでみました。内容はよくある感じだったのですが、その中でKLabの真田さんのコメントが気になった。
KLabの真田哲弥社長は、6社の連絡協議会が定めたガイドラインは「ソーシャルゲームを完全否定するもの」と憤慨する。そのため「既存のプラットフォームも大事だが、今後はゲームの性能が上がり、業界の自主規制が及ばない『アップストア』(アップル)や『グーグルプレイ』(グーグル)向けに提供タイトルを増やす」と語る。なんか「さすが真田さん。」と感じました。KLabさんのビジネスは現状は「連絡協議会」のプラットホームの上で展開しているので、そこに噛み付くってのはなかなか凄いなと。業績的にちょっと厳しい開示をしてましたが、なんらかの攻撃をするんじゃないかと注目しています。
真田さんとは全く面識が無いのですが、数年前に『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』というのを見つけて、真田さんの大学時代からサイバード時代までの紆余曲折を知り、それ以来「よく知らないけど、真田さんは凄い人なんだろうな」と思っています。何度も苦難に遭い、その度に華麗に復活する様はドラマのようです。
ソシャゲ各社はなかなか厳しそうですが、各社ともに困難を乗り越えてここまできてるので、何らかの形で乗り越えていくんだろうなと。KLabもそうだけど、DeNAもビッダーズで長らく苦戦してたし、グリーもmixiに押されまくってたけど、今ではみな大きな会社になっているしなぁ。やっぱり試練って必要なのかもしれませんね。
ところで『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』は2000年前後のインターネット業界のうねりが描かれており、現在ではネット企業のトップをやられている方も何人も出てきて、「水滸伝のようだな」と感じたものです。特に真田さんが設立したダイヤルキューネットワーク社の面々は有名な方も多く(現ザッパラス社長の玉置さん、GMO専務の西山さん、NIKKOを作った加藤さんなどなど)、まさに梁山泊のようです。GMOの熊谷さんが「梁山泊経営」とたまに仰っていますが、ひょっとしたらこの時代のダイヤルキューネットワークに感銘を受けて、発しているのかもしれません。あと、同じビルでお世話になっているHDEの小椋さんも名前が出てきてビックリしました。
登場人物の派手さに影響を受けて相関図を作ったなぁ。相関図を作り始めたきっかけかもしれない。一度作ったので新たに作るのもアレですが、流れに則した感じで図を作ったので蛇足ですが載せておきます。