海外展開を進めるピクスタのこれまでと卒業生達
ガイアックスにインターンで入り、そのままマネージャーや子会社役員まで務めた古俣さんが、ガイアックスを辞め、いくつかの事業をやった後、2005年に立ち上げたオンボード株式会社。2009年に社名をピクスタに替え、今に至ってる。メイン事業のPIXTAは2006年5月にスタート。現在では700万点近い写真やイラスト素材が集まる巨大サービスになっている。けど、沿革を見ていると結構初期は苦労してた感がする。
その辺についてはTech in Asiaが取材した記事がTHE BRIDGEに日本語で掲載されてたのでご覧頂ければと。
>ピクスタは否定派の予想を覆し、日本最大級のストックフォト販売サイトになった
この記事は結構詳細で、ピクスタのこれまでの活動がよくわかった。この記事、そしてコーポレートサイト等を参考にして作ったピクスタ沿革図がコチラ。
何度かの大きい資金調達と、何度かの細かい資金調達を組み合わせながら、サービスを成長させてきたのがわかるかと。創業直後は古巣のガイアックス、そしてPE&HRなどの支援を受け、サービスを粛々と運営し、手応えを感じた頃に「次なる勝負」のためにグロービス等から資金を調達。派手さはないけど、堅実な経営が見えてくる気がする。現役員3人はともに起業経験者。こういうとこもポイントだなぁ。
昨秋のグロービスからの調達を前後してPIXTAの英語版、中国語版のリリース、そしてシンガポールに現地法人を設立するなど、海外展開を加速させてきてる。今月には定額制の新サービス『Imasia』もリリースと攻めに転じているのがわかります。ひょっとしたら来年くらいIPOかな?
ところで、古俣さんのブログに「2013年印象的だったことランキング」というエントリーがありました。海外展開やそれにともなうような出来事が上位を占める中、5位にインターン採用開始というのがありました。ちょっと引用させて頂くと・・・
これまでピクスタは中途メインで採用をおこなってきたが、このあたりで意識の高い学生を投入して組織内に化学反応を起こすのも良いかと思い、ETICさんの協力を得て2月から採用を開始した。1人目でやってきた花房くんという当時横国大の2年生は、古着好きということで面接時にヨレヨレの魔法使いのような格好で現れ、さらに落ち着きがまったくなかったが勢いで採用してしまった。しかし数カ月後には見違えるように成長し、ある程度の案件までは任せることができるようになって卒業していった。それから1年がたとうとしている今は起業準備中で、僕から見てもけっこういい線までいけるんじゃないかという予感さえ持てるぐらいになっている。この花房さんはその後実際に起業し、サイバーエージェントのスタートアップ版あした会議で優秀賞に選ばれ、そして先日藤田ファンドから2,000万円の出資を受けた。ピクスタ卒業後、あっという間に注目の学生起業家に成長している。また、有料インターン紹介サイト『JEEK』を運営するTechouseの代表磯辺さんもピクスタ卒業生として知られている。一部では「ピクスタマフィア」とも呼ばれているようだが、今後さらにイケてる起業家が出てきたらホントにそう呼ばれるかもしれない。
古俣さんの出身であるガイアックスもAppBankのマックスむらい氏などを輩出している。そういった伝統がピクスタにも受け継がれているのかもしれない、なんて思ったり。
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