世界の音楽市場における日本の存在感と特殊性
>世界最大の音楽動画プラットフォーム「VEVO」、ドイツでサービス開始へ。配信パートナーのYouTubeと組まず単独で業界団体と合意
『VEVO』はユニバーサルとSMEとアブダビ・メディア・カンパニー(?)によって設立された音楽動画配信サイトですが、ようするにMVをオフィシャルで無料で試聴できるサービスといったところでしょうか。YouTubeと提携しているので何度か目にしたことありますが、今回のドイツ進出はVEVO単独らしい。これまで進出してきたアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドはGoogleとタッグを組んでのものだったのですね。なるほど。
で、その記事に「VEVOがヨーロッパ最大の音楽市場のドイツへの進出」と書いてあったのが気になりました。そもそも世界最大の音楽市場はアメリカだとして、それ以下を知らない。ドイツといえばテクノのイメージがあるのですが、そんなに市場規模が大きかったのか?と少し調べてみました。
参照元>http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-205.html
2012年度のデータだとドイツは4位なんですね。でも今は3位かもしれません。しかし、驚いたのがアメリカと日本の売上がほとんど同じというところ。2強とその他といった風情ですね。知らなかった。
そして売上構成も注目。日本では80%がCD等の物販なんですね。アメリカでは配信の方が上回っています。こうやってみると各国の特色が出てきますね。前述のドイツと日本はとても構成が似ています。欧州の中で飛躍的に伸びてるスウェーデンですが、『Spotify』と上手い具合に共存しているっぽい。
>Spotifyは救世主なのか スウェーデンのレコード産業+30%の急成長
ちなみにスウェーデンといえばAce of Baseを思い出す世代です。あとカーディガンズ。そんなことはどうでもいいですね。はい。
参照元>http://10rank.blog.fc2.com/blog-entry-205.html
次は97年からの売上構成の推移。全体のボリュームは下がっていますが、下げ止まった感もあります。そして音楽配信のシェアが拡大し、CD販売などはシェアを失っています。まぁ当然の流れですね。そんな中で日本は未だに80%もの売上をCD等から得ていて、かつ世界2位の市場があるってのは凄いな。LINEが音楽分野に進出するので、ひょっとしたら日本でも売上構成が変わってくるかもしれませんね。
※追記
こんな資料も。わぁすごい。
http://www.riaj.or.jp/issue/industry/pdf/RIAJ2013.pdf
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