東欧の検索エンジンシェアと「ロシアと日本のWebサービスって似てるのかも」と思った件
情報自体はネット上にあるんだと思います。だけどみんなロシア語がわからないw 英語だったら、わからなくても感覚的に重要な部分をピックアップできて、自動翻訳で何となくの意味を理解することができる。けど、ロシア語はさっぱり。そういった問題もあるんだろうな。
と、ここで東欧を中心とした各国の検索エンジンシェアを紹介します。
アウンコンサルティングさんのリサーチでは世界40ヶ国の検索エンジンシェアを紹介していますが、そこに載っていないような国を中心に調べましたが、やっぱりヨーロッパもGoogleが強いです。ただ一部の国ではヤンデックスも存在感を示しています。
ロシアではもちろん7割のシェアを持っていますが、ウクライナでも約4割強、ベラルーシでは過半数以上のシェアをヤンデックスが持っています。旧ソ連各国にはロシア語を話す人も多いし、公用語になっている国もある。でもバルト三国などでは西欧諸国と同じようにGoogleが強い。なぜウクライナ、ベラルーシでヤンデックスが強いのか?よくわかりませんが、ロシアを含めた3ヶ国に共通しているのは「東スラヴ語群」の言葉を話すというところ。ロシア語に近いウクライナ語、ベラルーシ語は全て東スラヴ語群にカテゴライズされます。
エストニアがちょっと独自のシェア構成なのは、エストニア語がバルト・フィン諸語という少し変わった言葉に含まれるからかもしれません。
検索エンジンは「言葉」が重要なサービスなので、他のサービスに比べてより顕著に言葉との関連性が出てくるのかも。それを考えると改めてGoogleって凄いなって思うわけですが・・・。
『フコンタクチェ』に関しては、ちょっと前にFBの某グループで問いかけてみたところ、某女史がこちらの記事を教えてくれました。
>VKontakte's annual revenue rises, but profits fall
アメリカからのアクセスも10%くらいあるようですが、おそらくアメリカにいらっしゃるロシア語圏の方が本国との連絡用に使っているのかな?と推測したり。
『フコンタクチェ』も『ヤンデックス』もロシア語圏内にマッチングしたドメスティックなサービスなんだと思う。多くの日本のネットサービスと共通した問題を内包している気がします。ただ、ロシア語圏も日本国内もそれぞれ経済圏が大きいので「まぁいいか」ってなっているのかも。
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