今度上場する「ネットで話題のコンテンツを書籍化する事業」アルファポリスとは
事業の仕組みをざっくりと言うと、「アルファポリス」というポータルに小説やら漫画やらを投稿し、それをユーザーが評価。その中からアルファ社が「良さそう」と思うものを書籍化し、販売するという感じ。逆の流れはありがちだけど、ネットからモノにして販売するってちょっとビックリ。なるほどなぁ。
で、そのアルファポリスのコンテンツ登録件数の推移がこちら。
累計で15,000件くらい。毎年3,000件くらいの新作が投稿されているみたい。実際に出版されたモノの中には、日テレで連続テレビドラマ化された「Separation」(発行部数累計12万部、世界7ヵ国で翻訳出版)や、東映がアニメ映画化した「虹色ほたる」、日テレがドラマ化した「THE QUIZ」、シリーズ累計110万部の「レイン」、シリーズ累計120万部の「ゲート」など。すごいな。
投稿されているコンテンツの内訳は、ラノベが7割、文庫1割強、漫画は3%くらいだそうです。ラノベかー。上記ヒット作の中では「THE QUIZ」「レイン」「ゲート」がラノベ。
そしてアルファポリス社の業績がこちら。
高い利益率ですね。売上も20億円もある。
そんな凄そうなアルファ社ですが、創業は2000年8月。博報堂出身の梶本氏によって設立。資本金は1,000万円。最近少額資本金でのIPOって流行ってるのか?まぁそれはいいとして、株主構成は梶本さんの資産管理会社と思われるオフィス梶本が1位で40%、以下梶本社長が35%、その奥様が15.39%、子供か親戚と思われる梶本さん(二人)がそれぞれ3%となっています。ここまでで96.39%です。
しかし、ネット化することばかり考えていたので、僕的には「逆転の発想」とも思えるアルファ社のビジネスモデルはとても勉強になりました。
※参考資料:http://www.tse.or.jp/listing/new/b7gje6000004wigo-att/10alphapolis-1s.pdf
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