サイバーエージェントの事業別業績推移を見てみた
■2003年9月期〜2007年9月期
まず2003年9月期から2007年9月期まで。広告関連の売上が堅調に伸び、EC、物販も伸びてる。ガラケー関連も良い時代でしたね。広告に関しては他社媒体売上が大きく、利益の大きい自社媒体の取扱いを多くしたいなぁという感じ。その解決策の要素も大きいと思われるAmeba事業への注力という時期。Amebaは立ち上げ時期であり、Ameba(メディア事業)の先行投資による損益が目立ちます。一方で、利益貢献で大きいのが投資育成事業。2006年2月上場のドリコム、2006年9月上場のミクシィ、その他、インタースペース、ウェブドゥジャパン(現クルーズ)、フルスピードなどの出資先企業が相次いでIPOを果たし、大きな利益を産んでいます。
■2008年9月期〜2012年9月期
リーマショックや震災の影響で景気が低迷した2008年9月期から2012年9月期。広告事業は引き続き堅調に推移し、Amebaは2010年9月期についに黒転。収穫期に。投資事業は景気の影響か低調なものの、FX事業(2008、9年は「メディア課金」事業、2010年は「メディア事業」)が好調。大きな利益を生み、支えてます。
■2013年9月期〜2015年9月期第1四半期
直近2期と今期第1四半期。2013年9月期期はAmebaスマホの大量プロモーションによるマイナスがありますが、事業の柱に成長したゲーム事業が好調。また長年利益貢献していたFX事業を2013年1月にヤフーに売却しました。また2014年はレアジョブ、VOYAGE、クラウドワークス、カヤックなどが上場。KAKAO売却など投資育成事業が好調。
とまぁざっくり振り返ってみましたが、その時期その時期で注力事業と収益事業を並走させながら会社規模を拡大、成長させているサイバーエージェント。凄いなと改めて思うわけです。
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