リブセンスさんの本を読んでみた
リブセンスの村上社長とはほぼ面識がない。彼らがウチと同じオフィスビルに移転してきた時に一度挨拶にいらして、その時に初めてお会いし、その後、ビルのエントランスなどでちらほら見かける程度。あとは概ねインターネット上の記事などで拝見するくらい。写真などはいつも笑顔で、温和な雰囲気。ポジティブな考えを持ち誠実な好青年という印象を持っていた。勝手にI君ぽいなと思ってた。顔や雰囲気、あと性格が良さそうなとこが何となく似てるのです。もちろん経験や功績は全然違うんだけど。だってI君は今なにしてるかわからないけど、村上さんは先日会社を一部上場にしたんだからw
そんなわけで村上社長のことを上記のようなイメージでとらえていたけど、この本を読んで少しイメージが変わった。笑顔、温厚、誠実などはそのままだが、これらに加えて「したたかさ」や「熱さ」「厳しさ」も持っているんだなと。経営者として必要な資質なので、当然と言えば当然なのだが、パブリックイメージや僕の持っていたイメージとは少し違う側面を知ることができたのはオモシロかった。「いやぁ、なかなかやりますね、村上社長も」って思いましたw
『リブセンス<生きる意味>』は7つの章から構成されています。
第1章:人を幸せにするビジネスモデル
第2章:起業を決意した高校時代
第3章:ベンチャーキャピタルはすべて断る
第4章:器用じゃないから乗り越えられた
第5章:上場は当然の通過点
第6章:最年少上場社長はどう育ったか
第7章:人を幸せにするのは自分のため
おそらく1時間半くらいあれば読めると思います。著者の上阪さんの本は「クックパッド」の本を読んだ事がある。その本と構成自体は似ているのかなという印象です。たぶん上阪さんはこの手のサービス、経営者が好きなんだと思う。
リブセンスさんの主力ビジネスモデルである「成功報酬型」ならば人材や不動産だけでなく、様々なジャンルにも進出できる。「成功報酬型サービスといえばリブセンス」という常識を世の中に植え付ければ、後続の参入組はなかなか上手くいかなそう。そんな事を思った。
事業の飛躍に一役買ったのがSEOというのもうなずける。やっぱりそうか、という感じ。
僕がリブセンスさんの名前を初めて耳にしたのは2008年の秋くらい。SEO界隈で「アルバイトってキーワードでジョブセンスってのが上がってきてんだけど、何か知ってるか?」みたいな事を聞かれたことがあった。その後すぐにとある交流会でリブセンスの桂さんと偶然お会いし、そこから交流を持たせて頂いてる。その時も「SEO強いですね」「御社も相当ですね」みたいな会話を少ししたと思う。本には当時のリンク対策なども書かれてて、意外な方法だったのでビックリしました。リブセンスさんのSEOはリンクよりもやはり内的の修正にキモがあるので、リンクはそれほど重要ではないとは思うけど、最初のとっかかりにはリンクはあった方が良いですからね。なるほどって思いました。
先日読んだウィルゲートさんの本ほどのドラマティックな展開は無いけど、両社ともに苦しい時期を乗り越えて粘って成功をおさめてるってのは凄いですよね。そしてサイバーの藤田さんってのは86世代にも強く影響を与えているんだなって改めて思いました。
リブセンス<生きる意味> 25歳の最年少上場社長 村上太一の人を幸せにする仕事