好調アフィリエイト各社の次なる主戦場はアジアになるのか?それとも国内か?
色の薄い方が直近四半期で、濃いのが前年同四半期。去年と比べてどのくらい成長しているかがわかると思います。5社ともに前年同四半期比で増収増益していますが、やはりファンコミの好調さが目立ちます。主力はアドネットワーク『nend』で、売上の約3分の1を占めています。スマホのアドネットワーク(国内)ではトップなのではないか?という感覚。競合はアイモバイルといったとこでしょうか。
直近の成績はある程度予測できましたが、では各社、今後はどのような戦略なのか?
「ヤフーとの連携強化」をうたうバリューコマース。ヤフーのグループなので当然といえば当然。ヤフーショッピングの拡大は追い風になりそうな予感。子会社ジェーピーツーワンの動向も気になるところ。フルスピードは既存事業に加えてクラウドソーシング事業なども始めている。国内で事業の幅を広げていく感じかな。
そしてインタースペースとアドウェイズが積極的に推進するのが海外事業。アドウェイズは元々海外にいち早く進出してきた背景もあるので当然の流れだけど、インタースペースの動きもここにきて活発。
アドウェイズのプレスリリースでよく見る「提携」がどの程度の提携なのか僕にはわかりませんが、もう5年以上前から中国を中心と粛々と事業を頑張ってきたのは知っているし、その活動がアジア展開でも活きているのかなって。そして、リワード、アフィリエイト2軸で展開できるのは強いよなぁと。インタースペースは東南アジアでも注目のタイ、インドネシアに現地法人作ってやる気満々。どうなるか注目です。
アドウェイズは直近の四半期で海外売上が約7億円ある。他4社と比べると頭一つ抜けている感じ。ファンコミ子会社で「世界のアドネットワークを一元管理するプラットフォーム、多言語対応アフィリエイトサービスおよび多言語メディア事業の企画・運営」のアドジャポンの第三四半期累計売上高が約3億円(連結間取引相殺前)くらい。これを「海外売上」としていいのかわからないけど、今後、覇者ファンコミも海外展開を加速しそうな感じもする。
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