いろいろあった2004年2月のネット界隈は「Web2.0」の幕開けかも
このちょっと前から界隈で注目され始めてきたのがブログです。ペパボが『JUGEM』を、エキサイトが『エキサイトブログ』をリリースしたのが2004年2月。ちなみにAmebaはこの年の9月、FC2ブログは10月にそれぞれサービスインしています。当時ははてなダイアリーが先行し、ドリコムの『マイプロフィール』などが上位シェアを獲得していました。この後ココログが眞鍋かをり、ライブドアがホリエモン効果でユーザー数が急増させていきます。
ペパボは1月に『ムームードメイン』をリリースし、『JUGEM』リリースを挟んで3月にGMOグループ入りします。当時グローバルメディアオンラインという社名だったGMOは2004年2月、東証二部に上場しています。
(※ペパボのケンゴさん、10年間、お疲れさまでした。)
そして、もう一つ外す事ができない出来事が2004年2月にあったんですよ。それは「GREEとmixiがサービススタート」したことです。当時GREEは田中さんが楽天に在籍しながら夜な夜な運営してたと思います。ミクシィはあの赤いアラート文字に胸をときめかせた記憶が鮮明に蘇りますね。この国産2大SNSがスタートしたのが2004年2月でした。
海外で猛烈に流行り始めていたSNSが国内でもリリースされたというのは僕達にとっては衝撃でした。というのも、当時の僕達のメイン事業であるアクセス解析は無料HPサービスやレンタルサーバーで作られたホームページ上で表示されるものであり、SNSには設置できない。SNSの浸透は非常にピンチでした。しかし、mixiはもの凄い盛り上がりをみせましたが、ホームページユーザーはあまり減らず、結果としてアクセス解析はあまり影響を受けませんでした。
その他、2004年2月に起こった事としては、アドウェイズがモバイル向けアフィリエイトサービス『Smart-C』を開始、はてなが株式会社化、米Yahoo!が検索エンジンをGoogleから独自エンジンに変更(日本はGoogle検索が継続)などがあったみたいです。『Smart-C』はアドウェイズを上場に押し上げたヒットサービス。当時モバイル向けのアフィリって無かったですからね。
また『Flicker』がサービススタートしたのも2004年2月のようです。そうです、この後あの「Web2.0」時代がやってくるのです。2004年2月は「Web2.0」時代の幕開けの時だったのかもしれないなぁ。冒頭のドリコムは上場時「Web2.0企業初のIPO」などと言われてた記憶が・・・。
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