ドコモ・イノベーションビレッジ第2期Demo Dayをプレスとして見てきたよ
ドコモがベンチャー企業や開発者を様々な側面から支援する取り組み「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第2期 Demo Dayがラフォーレミュージアム六本木で開催されたので行ってきました。「メディア」として参加したので、しっかり聞いてメモりました。
冒頭、NTTドコモ・ベンチャーズ吉澤社長の挨拶の中で「第1期の6社のうち3社が既に資金調達を行った」と述べられたけど、第2期の参加各社も第一期を超える成長が期待されるところですね。
これまで約4ヶ月のプログラムの総決算となった本日のDemo Day。気になるグランプリは料理献立作成サービス『me:new』が選ばれました。『me:new』はグランプリの他、来場者の投票によって選ばれる「オーディエンス賞」にも輝いた。「sony select賞」「ベストストレッチ賞」にはともに『ATLS』が選ばれた。
既にらでぃっしゅぼーや、フジ・メディア・ホールディングスとの提携も決まっている『me:new』は3年後の800万ユーザー獲得を目標とし、ビジネスモデルとしては有料会員からの月額課金、食品宅配、広告マーケティング支援、ヘルスケア事業という4つの軸で攻めていきたいと語った。『me:new』運営の株式会社ミーニューは岡山県に本社を置く会社。代表の三宅氏は大学卒業後、システム開発3年、広告営業を7年というキャリアを持つ。本日のDemo Dayでも管理栄養士の女性との味のある掛け合いを披露し、会場を和ませた。
「sony select賞」「ベストストレッチ賞」のダブル受賞となった『ATLS』も可能性を感じさせるサービスだった。「おせっかいな問題集」というコピーで紹介された『ATLS』は教育分野のAmazonを目指すと息巻いた。既に出版社や学校との連携を実施。春休みからトライアル公開を実施し、一般公開を目指すという。
『me:new』『ATLS』の二つは僕自身も「これが有力だな」と感じたサービスだった。その他のサービスもどれも興味深く、今後が注目されるものばかり。本編後に行われた懇親会時に『スポとも』のサービスデモを見せてもらったが、非常によくできていたのが特に印象に残った。
ドコモ・イノベーションビレッジでは第3期プログラムの募集も本日から開始されたようなので、我こそは!という人は申し込んでみてはいかがでしょうか。
http://www.nttdocomo-v.com/village/entry/
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「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第2期 Demo Day参加企業は以下の6社。順番はピッチ順。
1.株式会社forEst
『ATLS』
市販の参考書をデジタル化し、タブレット端末上で学べるようにするサービス。教育分野におけるAmazon!というだけあり、全ての教材、学習行動をビッグデータ化、レコメンド機能という全体像。そんな教育プラットフォームを目指すそうです。利用者が増えると面白いデータが出てきそう。
2.えがおの株式会社
『えがおの本』
在学中、学校行事写真を購入できて、卒業時、その写真で我が子オリジナルの卒アルができるサービス。昔の写真をスマホで撮影して持ち歩く人が周囲にも多いし、ニーズはあると思う。ご夫婦でサービス開発されているのも興味深かった。
3.株式会社だんきち
『スポとも』
スポーツの通信レッスンサービス。フォーム分析や動画を共有する無料機能も。実機でデモを見たのですが、結構良くできていて、一緒にいた某VCの人とともにちょっとビックリしました。野球だけでなく横展開しやすいので面白い。
4.株式会社wizpra
『Pozica』
サービスの現場を「見える化」し、カイゼンするプラットフォーム。離職の理由のリサーチによると「職場のコミュニケーションが悪い」というのが1位で38%もあるそうです。そのあたりを改善し、また「次のマネージャー、リーダー候補」を発掘するツールにもなりうると。
5.株式会社ミーニュー
『me:new』
利用者の好みや栄養を考えた、最大1週間分の献立を自動作成できる、オリジナル献立作成サービス。献立を考えるのは非常に手間。それはたしかにそうだと思います。既存レシピサイトとともうまく共存できると思うし、ヘルスケア領域にもいけるポテンシャルがあるのは魅力。
6.WonderBee株式会社
『WonderBee』
気になるガジェットを登録しておき、ユーザー同士で情報をシェアする、ガジェット特化型SNS。既に100以上のコミュニティが形成されているらしい。ガジェット系メディアNo.1を目指すためにスピードが重要ですね。
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