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インターネット界隈の事を調べるお

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KDDIのこの一年半の投資と、今後の展開妄想

KDDI

昨日『LUXA』に対して3億3千万円を出資したKDDI(KDDI Open Innovation Fund)。「アウトレット型のECサイト」と言わないと怒られそうですが、まぁクーポン系のサービスの一つである『LUXA』がここにきてこの金額を調達するってのは凄いなと。ハイクラスのクーポンサービスとして差別化されているし、他サービスよりも利益率が高そうな印象も。

KDDI Open Innovation Fundはauスマートパスの拡充をメインの目的として「コマース」「コンテンツ」「サービス」「ソリューション」の4つの分野への投資をしているようですが、コマース分野の拡充が目立つ気がします。au Brand Gardenにはスタイライフも連携していると思いますが、それにプラスしてMONOCOであったりOrigamiであったりと話題のコマースサービスも控えているので興味深いです。

ちなみにドコモもこないだd fashionなどの発表がありましたが、あちらは子会社化したマガシークがガッチリと連携しています。ソフトバンクはどんな展開があるんでしょうかね。ヤフーショッピングの例の件などはこのあたりも関連しているかもしれません。FabとかFANCYとかを買ってしまうかもしれないなんて妄想したり…。

KDDIとしてはコマースは一旦置いておいて、コンテンツ、サービス方面への出資を強化していくかもしれないですね。でも比較的ゲーム系は強いのかな。一部の株を売却したとはいえ大株主であるグリー、資本提携しているコロプラもいるし。となるとサービスかな。『すごい時間割』とかシナジーありそうだけど、どうかな。


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雑誌の定番「オシャレ部屋」には一定の需要があるはずなので『RoomClip』の今後に注目したいところ

雑誌でも定期的に特集されるインテリア。ファッション誌の特集として別冊で発行されるものや、『BRUTUS』のような雑誌でも特集されることもあります。もう何年も定期的に特集されているので、世の中に一定のファンは存在するんでしょうね。僕も実家暮らしの頃はよく買って読んでいました。他人のオシャレな部屋って参考になるんですよね。

本日、磯崎先生率いるフェムトグロースキャピタルから1億円の出資を受けた『RoomClip』は、まさに部屋の写真を共有するアプリ。現在は「投稿者と閲覧者は1対9」らしい。別にこの比率に関しては問題ないんだと思う。質の高い投稿者のモチベーションを維持させる仕組みを構築してグリップすれば、ある程度予測できる閲覧者数は確保できるはず。「通販サイトへの誘導を進める」というのも必然でしょうね。

RoomClip

やっぱりこの手のサービスは質の高い投稿者の確保にポイントがありそうですよね。部屋の中は外からは当然見えない。ファッションセンスが良い人の部屋がカッコイイとは限らない。運営側がプッシュでの新規投稿者を獲得しづらいんじゃなかろうか。雑誌の「部屋特集」見てても、毎回出てる人が何人もいる。やっぱり新規は獲得が難しいのかも。

海外、国内含めてそんなにこれといったサービスが無いのが「難しさ」を表しているのかもしれない。競合が少ないと言うこともできるけど。取り急ぎざっと4つのサービスをご紹介します。

RoomClip

ゼクシィ以外は海外サービス。『WHEREWEDOWHATWEDO』はパソコンデスク周辺に特化しているらしい。ゼクシィはさすが良いところを突いてきますね。家具の買い替えの一大タイミングって結婚時だと思うんです。通販サイトへの誘導との相性も良いはず。

と、まぁいろいろありますが、国内で雑誌のインテリア特集に近いアプリとしては『RoomClip』が頭一つ抜けてる感があるので、このまま面白い展開をしていってもらいたいなぁと期待したいところ。


ところでフェムトさんですが、これまで「スタートアップ」「グロース」合わせて4社に出資したことになるのですかね。カトマックは現在はNTTレゾナントの完全子会社にとして社名も変わっているようです。

フェムト

磯崎先生は先日とある勉強会で初めてお会いすることができたのですが、難しい話題でしたが、ユーモアを交えたお話がとても面白かったです。


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意外と積極的な投資活動のアドウェイズの投資先を調べてみた

昨日は年初来高値からのストップ安ながら、本日は一転ストップ高と相変わらずエキサイティングな値動きを続けるアドウェイズですが、今朝オーシャンズへの出資がリリースされていました。

Eyeland運営のオーシャンズ、アドウェイズとのO2O分野での業務提携のお知らせ 〜同時にアドウェイズ及び三菱UFJキャピタルに対する第三者割当も発表〜

アドウェイズはオーシャンズに対して既に出資していましたが、今回は追加ということですね。
アドウェイズの子会社である株式会社サムライ・アドウェイズが提供する直前予約格安クーポンサービス「アスいく!?」の情報を、オーシャンズが提供する地域コミュニケーションサービス「Eyeland(アイランド)」に掲載し、アプリからの店舗送客(O2O)を実施

なるほど、そういう提携なんですね。
アドウェイズと言えば何と言ってもアフィリエイト。モバイルアフィリエイトの先駆者的なイメージでしたが、最近ではアドテクノロジー分野での国内外の活躍が知られるところです。昨今の株価高騰もアドウェイズが提供するリワード広告サービスとLINEのフリーコインの提携がきっかけとなっています。また、ソーシャルゲーム分野にも進出しています。

有報から出資先を抜き出してカテゴライズしてみましたが、やっぱりそんな感じ。アドウェイズは意外と投資には積極的です。すげー。

アドウェイズ出資先

今日追加出資が決まったオーシャンズのように、広告、ゲーム以外の第3の分野への出資が今後多くなっていくかもしれませんね。


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